今日知人から乳がんになったとLINEがきた。そのLINEを受け取った時、画面に表示されている部分だけ読んで、どう返信したらいいのか迷った。
しばらく既読にせず、考えていた。
乳がんにかかる人はいても、今まで私の周りにはいなかったからどこか他人事のように考えていた。
その知人は友達とまではいかないが、人見知りの私が話し易いと感じ、何度もお世話になり何度も笑顔にしてくれた人だから、私にとっては大切な人。
……
連絡がくる前から今日はお菓子を作ろうと決めていたのでキッチンへ。材料を準備、量り、混ぜる。なぜか考え事をしている時パンやお菓子作りをすると少し落ち着く。趣味だけど、瞑想代わりになっている気がする。
私にできることは何だろう、私にできることなんてあるのだろうかと考える。私は医者でもカウンセラーでもないし、乳がんになったこともない。アドバイスなんてできないし、こんな時、かける言葉に完璧なものなんてないのだろう。だからせめて彼女のために祈ろうと思った。
ずっと返信しないわけにはいかないからお菓子作りを終えてちゃんとLINEを読んだ。すると、そこには意外な言葉があった。
…絶対に治すから大丈夫です!
昨日、バリカンで頭を刈りました。意外と気に入ってます(*'▽'*)
これを読んだ時、涙が出そうになった。こんな大変な時に家族でも友達でもない私に連絡する気遣い。辛いはずなのにそれを思わせない前向きな姿。ネガティブになっていたのは私の方だ。
癌を宣告された時はすごく辛かっただろうし、悩んだのだと思う。きっといろいろと心の整理をして彼女はプラス思考で生きようと決めたのだろう。
必死に前向きに闘病している彼女から教えられた。ポジティブに物事を捉えることは大切なのだと。
一年位は療養するとのことだった。彼女がこんなに前向きなのに私が暗くなっていては申し訳ないので、私も返信した。
みんなも元気に戻ってくるのを待っています。…その頃にはコロナも落ち着いているといいですね!そうなっていたら何かお菓子を作って持っていきますね♫
と返すと、喜んでくれた。
健康な人が病人に励ましの言葉をかけるのはよくある気がする。でも不思議なことに、今回、私は彼女に元気付けられたのだ。
彼女も頑張っているのだから私も頑張ろう。健康体でいられることに感謝しよう。そして彼女の治療が順調に進み、また元気に戻ってくると信じよう。
一人でも多くの人がこれを読んで励まされるといいな。
今日もみんなが笑顔で過ごせますように♡
最後まで読んでくれてありがとう╰(*´︶`*)╯♡